私たちの身の周りにはいつもデザインがあります。
心地いいものがどれだけデザインに委ねられているものかを
少し気にして見ていきたいと思います。
分析などもしていければ、より面白くなりますね!
古民家再生ということで、築100年超の建造を今年4月に1年半がかりで完成させました。当然、建て売りではありませんので、ほぼ全てが設計士、大工さんと打ち合せしながら作っていきました。
その中でも特に気に入っているのが縁側です。
そもそもの家に縁側は使い勝手の悪い中途半端な濡れ縁として存在はしていました。
その場所、もっと居やすく心地いい場所にするために、かなり広めに取り、木材も家に対して横並びだった以前の状態から縦に板を敷き詰めるデザインにしました。
そして、家のなかから床は縁に至るまで段差なくフラットにすることで、家から続く縁側がさらにひろくゆったりと落ち着けるスペースにしました。
これはスペースのデザインと眼に見えるグラフィック(この場合メインは板目を縦にしたこと)を想像し整理できたからだと思います。
Author : ディレクター伊藤