皆さんは「アイソメトリック」というワードをご存知でしょうか?
正式には「アイソメトリック・プロジェクション(Isometric Projection)」と言い、
日本語では等角投影法といいます。
横幅・奥行き・高さの軸がそれぞれ120°になるように描く図法です。
よく情報デザイン・ダイアグラムなどで、斜め上からのイラストを見かけます。
こちらを取り入れると一気にイマドキ風になるので、
ストック画像サイトでも需要があるからか多く見かけます。
しかし…、実際にIllustratorで制作してみようとすると立方体一つ作るだけでも、かなり苦労します。
パスツールで地図を作ったことがありますが、パースが狂ってしまい整える作業だけでも時間を使ってしまった覚えがあります。
今回はIllustratorでアイソメトリック図や立体図を作る場合に便利な「3D」をご紹介します。
まずは、初めの一歩として立方体を作る手順を紹介します。
❶まず正方形を作図します。(今回は1辺50mmの正方形とします)
❷Illustratorメニューバー>効果>3D>押し出し・ベベル
❸オプション画面が開きます。位置「アイソメトリック-左面」→押し出しの奥行き「正方形の1辺と同じ50mmと入力します。(入力した際に自動でptに変換されます)」→表面「陰影(艶あり)」
たった3ステップで完成!
一面ずつ図を作り数値を入れ陰影をつけて…という手間が省かれるだけでも、かなり助かりますね。
今回は立方体を作りましたが、こちら画像や、文字、複雑な図形にも適用することができます。
応用すれば立体的な見出しや、ビル群や車の図形を量産することも可能です。
以下、「押し出し・ベベル」オプション下部、「表面」のバリエーション一覧です。
※艶あり・艶消しの違いがわかりにくいですが、曲面があるものだと光沢の有無がはっきり出ます。
また、色が気に入らない…ということであれば、「オブジェクト>分割・拡張」で分割して、お好きな色に着色も可能です。
いかがでしたか?Illustratorの可能性は無限大ですね。
少しでも参考になれば幸いです。
アイソメトリック図説明引用元:
https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%A1%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF-795938
【捕捉:2021/11/01】
ご覧いただきありがとうございます。
Illustrator cc2022がリリースされ、上記でご紹介させて頂いたものは3D(クラシック)に名称変更されましたね。
新機能「3Dとマテリアル」に関しましては後日記事更新させて頂きます。
Author: staff N