こんにちは。スイッチの伊藤です。
今回は、私たちの仕事について、広い範囲でのコミュニケーションという立場からお話してみたいと思います。
私自身がこの仕事を始めた頃は、グラフィックデザイナーとして
仕事をスタートしましたので、ただただ、かっこいいものを作りたい、
人に評価されるものを作りたい、そして、アーティスティックに見えることが一面としては基準の時代でもありました。
しかし、社会や時代は常に動いていて…
バブル、リーマンショック、コロナ禍、、、
Web、SNSでのコミュニケーション、チャットGPT…
社会や時代(もちろん人がやっていることなんだけど…)は予想できない状況を作り出します。
当然ですが、時の経過とともに上っ面のかっこよさや偽物のアートでは、
私たちの本来である社会や企業のニーズに応えることにはならないということがはっきりしてきたのです。
コミュニケーションできていると思っていたのは、制作者ばかりできちんとつながりのある機能的な
コミュニケーションになっていなかったのです。
その結果、市場・顧客(ターゲット)、それらの情報、行動パターンのマーケティング調査や
導き出されるコンセプトワークを元に、より理性的にそれらに叶うコミュニケーションが求められました。
ともすると極端なくらい情緒を省いて機能(機能するであろうという予測ですが…)を重視する方向にシフトしていきました。
情報や知識の増加、ビッグデータと技術の進化、叫ばれる多様性・多文化社会が相まって加速していきます。
コンセプトワーク、マーケティング、カスタマージャーニー、インフルエンサー、
ブランディング… 様々な言葉が飛び交い
情報や知識だけに基づいた準拠枠のようなものが正しいと言い始めるのです。
一旦、ベースが型作られてしまうと根拠があたかもそこにあるかのように
世の中もそれに沿って動き始める、そうなるとその圧力は圧倒的となり客観性をもつコミュニケーションになっていくのです。
私たちのコミュニケーションは、これからどこへいくのでしょう?
ビジネスのレベルだけで考えていけば、
情報や知識を使ったその場に合わせた対応力で仕事になっていくし、
そういうことがビジネスになっていくのかもしれません。
(現実にAIはそういうことなんじゃないでしょうか?)
でも、それは情緒的体験と思考の分裂を起こすことにならないか?
心情と精神の統一は要らないのだろうか?
ですから、本当はそこを一致させていくようなことも行いながら仕事をしていきたいのです。
本当の意味でのコミュニケーションは?
人と人、人と事の関係は?どうつながっていって、どうつなげていったらいいのか…
私たちは、単なるグラッフィックデザイナーや
WEBデザイナーというだけでは、成立しづらくなってきています。
紙媒体にしろWEB媒体にしろ一面的な部分を捉え表現しても
その場しのぎのつながりのないものを生んでしまっているのではないだろうか…
だとすると、いろんなことをトータルでコントロールでき、
時代に求められる、時代を作っていけるような技術やスキル、感覚を持ち
俯瞰して見たときに全体としていろいろなところへつながっていくようなコミュニケーションに
なっていないと成立していかないと思うのです。
世の中には、ツールとして多岐に及ぶものが溢れています。
ビジネスにしても、プライベートにしても、
それぞれのコミュニケーションツールは本当の意味でコミュニケーションになっているのだろうか?
言い放しになっていないだろうか?文句を言っているだけで、意見になっていないんじゃないだろうか?
自分よがりで思いやりのないものになっていないだろうか?伝えたい相手に共感してもらえるのだろうか?
たくさんの心配事があるように見えるのは、私だけでしょうか…
社会の役に立つ、人の役に立つ、未来に向かってほんの少しでも
(自分が関わったことで)良くなったということに貢献していく。
自分が話す分だけ相手の話を聞く。
本当(誠実な)の自分として相手に対する。
お互いそうすることで信頼関係をつくっていく。
長い人の歴史は、いろんな変遷を辿ってきました。
いろんなことを試してきたと思うのです…
そんな中で大事にすべきものが少しわかりかけてきたような時代にいるような気がするのです…
私たちの生きている時間はほんの一瞬だと思います。
せめて、未来へのコミュニケーションのきっかけの一端でも担えれば、
できたのかな…と思えるかもしれません笑
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。
Switchディレクター:伊藤
先日、沖縄の「渡嘉敷島」へ行ってきました。
訪れた際の沖縄では梅雨入りということもあり、天気予報が著しく変動していたため、
毎日天気予報を見ながら晴天を祈りに祈っていました。
祈ったおかげか、島へついたときは雲一つない晴天に恵まれました!
今回訪れたのは沖縄本島の泊港から高速船で約40分ほどで到着する「渡嘉敷島」です。
はじめて沖縄の島へ来たということもあり、とてつもない期待感。
渡嘉敷島では700人ほどの人たちが住んでおり、観光客に対して笑顔であいさつしてくれたり、
島のことをたくさん教えてくれました。
今回の旅行では阿波連ビーチへシュノーケルをしたり、島の飲食店で沖縄料理を味わいました。
きれいな海を見ながら食べるタコライスとオリオンビールの組み合わせは最高のひととき。
驚いたのが島で働いている方たちはほとんどが沖縄の方ではなく本州に住む内地の方ばかりで、
聞いてみると、沖縄の海が好きすぎて島のダイバーになった方や、
島の人たちと旅行に来て話しているうちに住みたくなった方など島の虜になったようです。
そんな私も島の雰囲気に落ち着きすぎて、思わず住みたいなと感じました。
素敵な時間もあっという間に過ぎ、
帰りのフェリーに乗り込むと港のそばから太鼓の音が・・・・
出港5分前ほどから迫力のある太鼓の音が響き渡り、島を出る観光客は聞き入っていました。
そんな私も太鼓の音を聞きながら、島に到着してからの出来事を思い返しました。
島の人たちと話したり散歩したり迎え入れてくれているという人の温かさを強く感じた、
忘れられない思い出になったなと。
その時、私も誰かの心に残るものを「クリエイティブの力」で形にしたいと感じました。
普段では見られない光景や、体験をしたことによって感じることができたこの感情を忘れずに、
今後もより良いクリエイティブを生み出していきたいです。
今回の心残りは「ウミガメが9割見れるよ」と言われたビーチでウミガメを見ることができなかったので、
ウミガメに会いにまた島へ来ようと思います。
素敵なデザイナーの休日を過ごせました。
designer M.H