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作業効率化!使わなきゃもったいない!
Illustrator CC の便利な機能10 選(前半)

皆さんはIllustrator のバージョンは何を使っていますか?
私は去年までCS6 を使っていましたが、今年からCC へ切り替えました。
その際に「新しいバージョンはバグが多いから少し古いバージョンが無難」と教えてもらい、CC2015 をダウンロードし使用していました。

特に不便を感じたことはなかったのですが、知り合いデザイナーと話した際に便利な機能をいくつか教えてもらい、そんな機能の項目あったっけ?と調べてみたところ、新しいバージョンには使ったことも見たこともない便利な機能がたくさんありました!

そんな便利な機能の中でも、グラフィックデザイナーとウェブデザイナーに分けてオススメの機能をご紹介します。
前半はグラフィックデザイナーにオススメの5 選です。

※この記事を書いている1 月現在は、2017 年10 月の(バージョン 22.0)が最新となります。

グラフィックデザイナーにオススメの機能5 選

1. 自動的にダミー文章が入る

機能というよりはCC2017 以降のデフォルトです。
上記のように文字ボックスを作ると自動的にダミー文章が流し込まれます。
もちろん環境設定でダミー文章が流し込まれないようにも設定できます。
こんなに便利な機能がデフォルトになっていたなんて知りませんでした…。
随所に改行も入っているので実際に文字を流し込んだときの状態が想像しやすいですね。

2. フォントのライブプレビュー

これもCC2017以降のデフォルトです。
タイトルのフォントは何にしよう?というとき、今までは実際にフォントを選んで比較しなければいけませんでしたが、マウスオーバーするとアートボード上で反映されるようになりました!すごく便利!
同フォントでウェイトを変えたいときもマウスオーバーでしっかり反映されます〜!
ただライブプレビューを使用しているため、フォント数が多い場合やスペックの低いPCは少し動きが重くなるかもしれません。

3. フォントのお気に入りとフィルター

これもCC2017以降のデフォルトです。
タイトル通りフォントを最左部でお気に入りに登録することができます。
よく使うフォントや案件ごとに使用しているフォントを覚書するのにいいですね。
また、欧文フォントのみですが上記フィルターでフォントの種類を絞ることができます。
和文フォントでも使えるようになってほしいですね…。

4. アートボードの設定強化

CC2018以降の機能強化です。
基本的にアートボードはひとつしか使わない人がほとんどだと思いますが、企画書やラフの制作で時々使うことがありますよね。
その時不便だなと思っていたのはアートボードがひとつずつしか選択できないことでした。
全部のアートボードサイズを変更したいのにひとつずつ入力しなければいけなかったり、間隔を揃えたいのに揃ってくれなかったり…。
それが今回改善されました!左ツールバーから「アートボードツール→Shiftを押しながら各アートボードを選択」。サイズ変更もすべてに反映されますし、上記のようにプロパティから整列させることができます。
使う機会は少ないかもしれませんが綺麗にデータが作れるのは嬉しいですね。

5. デザインのテンプレート化

CC2017以降の新機能です。
テンプレートを事前に登録し、新規ドキュメントで使用することができます。
例えばデザインが毎回同じで文章や写真のみが変わる媒体の場合、デザインとダミー文章とダミー画像で組まれたものをテンプレートに登録しておけば、過去の入稿データを使用せずに「イラレ→ファイル→テンプレートから新規」でワンクリックで開くことができます。
過去の入稿データを使用するリスクとして、スウォッチに何もなかったり、レイヤーがぐちゃぐちゃになっていたり、文章の差し替え忘れで先祖返りを起こしたりと心配な点が多くあるため、綺麗な状態から制作を始められるのはすごく安心できます。
また、よく作るA4チラシやパンフレットの場合、上記のようなテンプレートを予め作っておけば、ワンクリックするだけでデザインを行う前の準備が整います。
「トンボ・ガイド線・スウォッチ・レイヤー」すべてが保持された状態なので、このテンプレートデータを社内で共有すれば、人によって作り方が違う!ということも緩和されると思います。
テンプレートデータはアプリケーションの中に保存されているため(パターンやブラシなどと同じ場所)、社内で共有した際に間違えてテンプレートファイルを上書きしてしまった!という問題も起こりません。
いつもトンボから作っていた私にとってはかなり嬉しい機能です…!

あとがき

いかがでしたでしょうか?
ついつい使い慣れているバージョンのままにしがちですが、
新しいバージョンには作業時間を短縮させるためのツールがたくさんあります。
使用するパソコンのスペックとの相性などもありますが、
案件によって使い分けるのもひとつの手ですね。
次回はウェブデザイナーにオススメのツール5選をご紹介します。

Author : オブセ

Photoshopの切り抜きパスをIllustratorで簡単に使用する方法

Photoshopで切り抜いた写真やイラストに、Illustrator上で加工を加えたいときに、また同じ形のオブジェクトを作るのは面倒ですし時間がかかりますね…。そんなときのために、Illustratorで簡単にパスを使用できる方法をご紹介いたします!

Photoshopで画像を切り抜こう!

使用したい画像を用意し、Photoshopのパスツールを使って画像を切り抜きます。切り抜いた後、パスを「クリッピングパス」に変換して、eps保存をしてください。次に、Illustratorでこの画像を配置しましょう!

Illustratorでパスを抜き出そう!

切り抜いた画像を、Illustratorの「ファイル」→「配置([リンク]にチェック有り)」で配置します。リンクパレットのメニューから「画像を埋め込み」を選択します。そうすると、Photoshopで切り抜いたパスが画像の周りに表示されます。


このままだと、画像にクリッピングマスクをかけた状態です。クリッピングマスクを解除・グループ解除をした後、埋め込んだ画像は消しましょう。これで、Photoshopで作ったパスがIllustratorで使用できるようになります!

色々と活用してみよう!

この方法が分かれば、様々なものに応用できます!

1.画像に影を付ける

リンクした画像に直接ドロップシャドウをかけてしまうと、何かの拍子で消えてしまう可能性があります。そうすると印刷事故になりかねません。そんな時は、切り抜き写真のパスにドロップシャドウをかければ安心です。

2.画像に境界線を付ける

[1]のやり方の応用です。画像の下に同じ画像をコピー&ペーストしてパスを抜き取り、そのパスの線に色を付けると、切り抜き画像に境界線を付けることができます。

3.同じパスでデザインを作る

同じ形・サイズのパスができるので、色々とデザインに活用できます。

4.ズレのない版を作る

印刷加工をする際に、加工を入れたい部分の版を作る必要があります。透明なものに印刷する時に必要な白版や部分ニス用の版は、デザインからずれてはいけません。同じ位置・サイズ・形のパスが簡単にできるこの方法を使えば、正しい版を作ることができます。

やってみると簡単なので、すぐに覚えることができると思います。データ作りやデザインにぜひ活用してみてください!

Author : スタッフN.Y

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